彼女とであって、視界がクリアになっていくようだった。

今まで見てきた日常が、さらに鮮やかになるようだった。



どこかであったことのあるような、

(でも僕は彼女にあったことなんてない。)

胸が締め付けられるような、

(そして僕はこんな気持ち、感じたことがある。)

手を伸ばせば届く距離にいるのに、

(手が届かないその光を)

まるで世界が違うみたいだ。

(掴めないままで、彼女と別れようとしていた。)



ヨシュア―――?



震えるからだが、彼女に何かを伝えなければならないと言っていた。











さよならまでの空白



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