その夜、エステルはヨシュアの部屋を訪ねた。もしかしたら、もう疲れて寝ているかもしれない。そんなことを考えて、エステルはヨシュアの部屋の前を行ったり来たりしていた。すると突然部屋のドアががちゃと開いて、ヨシュアが出て来た。
「エステル…どうしたの?」
もしかしてさっきから部屋の前をうろうろしていたのを気付いていたのだろうか…!だけどこれを渡さないと…。エステルは決心して口を開いた。
「…部屋に入ってもいい?」
そういうとヨシュアは一瞬固まってしまった。何か変なことを言ってしまっただろうか…。まぁいいか。
「入るねー!」
ヨシュアは何か言いたそうだったが結局なにも言わなかった。部屋に入って、私はベッドに座って、ヨシュアは椅子に座った。
「それで何の用?」
なぜか疲れた顔のヨシュアが聞いて来た。きっと今日の買物で疲れてしまったのだろう。うん!このプレゼントを見たら、きっと元気がでてくるんじゃないかな!
「はい!」
ヨシュアは綺麗に包装された箱見た。何がなんだか分からないと言ったような顔だった。
「なにこれ?」
「開けてみて!」
ヨシュアは丁寧に包装を剥がし、箱の中身を取り出した。
「…写真立て…だよね。」
「この前撮った写真があったでしょ?それを飾るのにどうかな―と思って。…もしかしていらなかった?」
喋っている間もヨシュアはずっとうつむいていた。プレゼントは迷惑だっただろうか…。心配になってきた。そんな心配をしていたら、ヨシュアは顔を上げた。
「…いや。ありがとう。大切に使うよ。」
表情からは分からないが、喜んでくれているみたいだった。
「ほんと?!」
そういうとヨシュアは写真立てを持って、椅子から立ってエステルの横に座った。そしてゆっくりとエステルの方を向いて言った。
「うん。本当に…ありがとう。」
「んふふ―!どういたしまして!」
やっぱりプレゼントを買ってきてよかったとエステルは思っていた。


エステル番外編




最近、英伝キャラの口調を忘れてきて焦ってます(健忘症…!)。
本当はもう少し話があるのですが、カットカット(というか忘れた…)!!!
これはいつのころの話だろう、と書いている本人が分かりません。


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